魔女の「まじょ子」が活躍する人気児童書、「まじょ子」シリーズが、60巻出版されたのを機に、いったん「おやすみ」することになった。30年以上も年2回ほどのペースで新刊を出してきたロングセラー。作者は「(まじょ子は)いずれ戻ってくるつもり」と話す。 「まじょ子」シリーズは、まじょ子に出会った人間が様々な体験をするファンタジー。「ズッコケ三人組」(全50巻)や「かいけつゾロリ」(最新63巻)とともに、長く続く作品として知られている。出版元のポプラ社によると、累計260万部以上を売り上げ、英語や韓国語などに翻訳されてきた。 作者で児童作家の藤真知子さんは病弱だった幼い頃に読書好きになった。東京女子大学を卒業後、出身地の東京都から名古屋市へ移り住んだ。カルチャースクールで童話の書き方を学んだときに書いたのが、「まじょ子」。出版社の童話賞に入選すると、すぐに書籍化が決定。1985年、シリーズ1作目とな