介護が必要な高齢者が増え続けるなか、法律で義務づけられた届け出を行わないまま空き家などに高齢者を入居させ介護などのサービスを提供する、いわゆる「無届け介護ハウス」が全国で少なくとも1900件余りに上ることが、NHKの取材で分かりました。専門家は「行政の指導が行き届かず、高齢者の安全が脅かされるおそれがあり、実態の把握を急ぐべきだ」と指摘しています。 NHKは、有料老人ホームに当たるのに届け出を行っていない施設を「無届け介護ハウス」と呼び、その実態について、介護の相談窓口がある全国の県庁所在地と政令指定都市の地域包括支援センターにアンケート調査を行うなどして独自に調べました。その結果、無届けの施設の数は少なくとも全国で1941件に上り、空き家や使われなくなった社員寮、それに学校などで高齢者を受け入れていました。 アンケートの中で「無届け介護ハウス」が必要だと思うか尋ねたところ、「必要」「どち