老後資金を考える時、すでに加入している年金の把握は必要不可欠です。ところが、企業型確定拠出年金(企業型DC)がある企業の会社員のなかには、企業型DCに加入していること自体、意識していない人が少なくありません。 入社した時には説明されているはずですが、すぐに使う制度でもなく、掛金の負担がなければ、加入している意識が薄れてしまうのも無理のないことなのかもしれません。 しかし、転職の時に企業型DCを放置してしまうと大損することになりかねません。 今回は、企業型DCの、転職時に必要な「移換」の手続きをお伝えします。 企業型確定拠出年金(企業型DC)とは? 企業型DCとは、企業が掛金を毎月積立てて、従業員が運用する、年金の制度です。 企業が出す掛金は決まっていますが、将来年金(もしくは退職時に一時金)として受け取る金額は、従業員の運用次第で変わります。 企業型DCは、大切な老後資金のための運用なので