なんだか聞いていると、「面白くないこと」を言うことを凄く恐れている様だった。 そもそも「面白いことを言える様になりたい」という発想自体がよく分からないっちゃ分からない。別にネタ芸人やって生きてる訳じゃあるまいし、静かに飲む酒にも味がある。彼は確かにあまり口数の多い方ではないし、私は彼と静かにぽつりぽつりと飲むのも割と好きなので、むしろそういう欲求を彼が持っていることの方に意外さを感じた。身勝手な意外さなのだろう。 ただ、敢えて「面白いことを言う」ということについて考えてみると。話が面白い人ってそこまで面白くないことも実はたくさん言っていて、でもそれを全然恐れていないから、結果的に「面白い言葉」が映えている様な気がした。 「面白い話をする人」は、多分純度100%で面白い訳ではないのだ。ただ、彼らは「面白くないことを言うこと」を恐れない。 多分色んな理由があるんだと思う。数うちゃ当たる的な側面