東京・日比谷公園内の老舗レストラン「日比谷松本楼」で25日、恒例の「10円カレー」のチャリティーセールが行われ、午前11時の開始前から徹夜組40人を含む1550人が列を作った。 1903年に営業を開始した同店は、71年11月、沖縄返還闘争のデモ隊に放火されて全焼。その後、73年9月25日から営業を再開したことを記念して始まった。10円以上の募金をすれば、通常760円のカレーが食べられる。集まった募金は、全額、国連児童基金(ユニセフ)に寄付される。 松本楼の小坂哲瑯社長(78)は「外食産業も不況だが、再建時の苦しい時代と、感謝の気持ちを忘れないため、これからも続けていきたい」と話していた。