「外国語がペラペラ」という言い回しは、昔から存在しています。外国語が流暢に話せるとか、ネイティブかのように違和感なく話すことができる状態を指しているという解釈が一般的です。weblio辞書内の『実用日本語表現辞典』の中にも、「外国語が達者なさま」という語釈が載っています。 この「ペラペラ」という表現、あまり好きではありません。響きがダサくて気に入らないという極めて個人的な好き嫌いの問題は脇に置くとして、この「ペラペラ」という表現・概念が日本人の外国語学習にとってある種の害悪になっているのではないかと考えているからです。 この記事ではそんな「ペラペラ」に対する違和感を述べていきます。多少の偏見込みかもしれませんが、何かの参考にしていただければ幸いです。 「話す」以外の技能が軽視されがち「ペラペラ」という言葉自体は、話をしていてよく舌が回るとか、途切れなく言葉が出てくるなど、「話す」ことの能力