三浦大知が7月11日にリリースしたニューアルバム『球体』が話題を呼んでいる。世界的なモード――すなわち、アンビエントR&Bであるとか、あるいはEDM以降のダンス・ミュージックを消化しきったうえで、日本語のポップスとしての高い完成度を見せつけた本作は、三浦大知の底力をリスナーに再確認させるに充分な傑作だ。その衝撃は、彼の活動に注目してきたリスナーだけではない、新たなリスナー層にまで及んでいる。 表現の可能性を追求した作品 本作がユニークであるのは、そのポップスとしてのクオリティの高さだけではない。『球体』は、アルバムのリリースに先駆けて開催された、演出・構成・振付までを三浦自身が手がける同名の公演までを含めた、総合的なパフォーマンス作品でもある。既にそのパフォーマンスを生で体験することはできないが、CDに添えられたBlu-ray/DVDには、そのステージの模様が特別に収録された映像が収められ
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