2017年8月には日本で発売され、同年9月の北米、同年10月の中国と続く。価格は約1万円。気軽に試してもらおうと、本体にはプラスチックを採用して製造コストを抑えた。発売初年度(2017年4月~2018年3月)の世界販売目標3万本に対し、3万5000本を販売。とりわけ牽引したのは日本だ。 販売好調の日本では商品不足も 日本ではほぼ全員が小中学生時にリコーダーを授業で吹いた経験があるうえに、学校などで吹奏楽部が盛んだ。ヤマハは今回、SNSを積極活用して、「カジュアル管楽器」として打ち出したことが奏功し、吹奏楽経験者がカジュアルに演奏できる2本目の楽器として、あるいは久しぶりに演奏したいという思いに応える楽器として認められた。楽器で初めてグッドデザイン大賞を受賞したことも追い風となった。消費者への訴求効果はヤマハの想定以上で、日本では昨年末に商品が足りなくなるほどの勢いだった。 楽器名の「ヴェノ
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