福岡県大牟田市で走行中の車内で手投げ弾らしいものが爆発して男2人が死亡した事件で、県警は7日、死亡したのが九州誠道会系元組長の松永末治容疑者(54)=同市岬=と、兄の同会系元組員、沖征治容疑者(56)=熊本県荒尾市府本=とわかったと発表した。県警は、大牟田市内の飲食店で同会系組幹部を殴った傷害容疑で2人の逮捕状を取って行方を捜していた。 県警によると、松永容疑者が車を運転し、沖容疑者は助手席にいたという。遺体には多数の金属片が刺さっており、県警は破片型の手投げ弾が爆発したとみて調べている。車内や現場付近の路上からは別の手投げ弾1個と拳銃3丁が押収された。 県警は、事件は道仁会との抗争とは無関係とみている。松永容疑者らは2日夜、大牟田市内の店で幹部を焼酎瓶で殴打した疑いが持たれていた。幹部に加勢しようとした組員2人が路上で刺され、1人が死亡。4日には、別の組幹部2人が民家の塀に火炎瓶を投