ハーバード・ビジネススクールの看板教授の一人、クレイトン・クリステンセンと言えば、ご存知『イノベーションのジレンマ』が代表作ですが、本書はちょっと毛色の変わった人生訓です。 クリステンセンの新刊が出ますよ、とアナウンスがあったのが、2010年の秋。そして2011年の年明けに検討資料が届きました。A4のペラで4枚の概要説明とクリステンセン教授自身が本書に対する意気込みをつづった2枚の手紙……以上、終了。 「まさか、クリステンセン教授が自己啓発本を?」 え、資料はこれだけ? もしかして自己啓発? 仕事以外ではこの手の本を一切読まず、無意識の「神経症的な効率アップ」を阻止し叩きのめしたい派としては、「うわぇぃぃ、マジか。いっそゴリゴリの経営書なら、よかったのに……」と思わず声にならない声とともに本音がぽろり。わたしに編集できるのかしら? と不安もむくむく。 しかし、本書のもととなった論文(原文は
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