ふだんは人に見せないやるせなさや切なさを、誰しもが持っているのだ。 ある人と話していて、そんなことを感じた。 どんなにハッピーに見えたり、順調そうだったりする人もそうだ。 これでいいのだろうか、 この先どうすればいいんだろうか、 胸に去来するさまざまな思いは白日の下には晒さず、 ほの暗い明かりの下、夜のひとりの時間に、取ってあるのだ。 行間を見る必要がある。 いろんな思いで、なにかを見せ、また、なにかを隠しているのだ、人は。 でも、たまに見せあって、共感しあうこともある。 そんなことをアレコレ考えながら ほの暗い明かりの下、夜のひとりの時間に、休む準備をしていたら、 心ここにあらずになってしまっていたようで、 注いできたオレンジジュースを床と布団と毛布の上にこぼしてしまった。 あーあ、急いでぞうきんをとってきて、救助。 あー、なぜに、布団にオレンジジュース・・・ 一瞬落ち込むが、 次の瞬間