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2019年5月14日のブックマーク (1件)

  • 『地獄の釜の蓋を開けろ~マビノギオン偽典~』(鬼頭えん 作)1~2巻感想 | Call of History ー歴史の呼び声ー

    西暦1193年。主人公グウィンはイングランドの片田舎アーチャーフィールド(注1)で墓堀人として生計を立てる「異教徒」の少年。獅子心王リチャード1世の戴冠式で起きたユダヤ人迫害事件の生き残りで、村のおきてに反して処刑された娼婦イーニッドを埋葬したことで、村のごろつきドブソン一味の怒りを買ってしまう。ドブソン一味に襲撃され絶体絶命のピンチに陥ったそのとき、地中から姿を現したのが、「再生の大釜」を名乗る全裸幼女(割れ物注意)だった――というのが一巻の導入となるあらすじです。 最初からもう情報量がすごい。十字軍での活躍で勇名を馳せるリチャード1世(1189~1199)ですが、彼の戴冠式でユダヤ人迫害事件が起きたことは案外知られていないのではないでしょうか。 1189年7月6日、リチャード1世の戴冠式の日、王は騒ぎになることを危惧してユダヤ人の参列を禁止する触れを出していましたが、王の即位を一目見よ

    『地獄の釜の蓋を開けろ~マビノギオン偽典~』(鬼頭えん 作)1~2巻感想 | Call of History ー歴史の呼び声ー