ある日、デコーダがデコード可能な範囲を調査しようと、送出用MPEG2データを収集していたら、素材各々で解像度が3種類に分けられるという面白いことに気がつきました。 この謎が解けたのはノンリニア編集に携わるようになってからなのですが、今回この「デジタルビデオにおけるSD解像度」について少し記述します。 デジタルビデオの規格SMPTE 259M NTSCでは走査線の数は525本(有効走査線数は486本)と定められています。 ナチュラル・ボーン・ノンリニアの筆者や、PCで画像系に触れている人ならば、「水平解像度は一体何ピクセルなんだ!?」と疑問に思うかもしれませんが、「NTSCで水平解像度にピクセル解像度なんて存在しません」。 考え方としましては、水平方向の解像度に対して、「ピクセル数」という概念は存在せず、ある波形を決まった数でサンプリングすること=ピクセル解像度なのです。