熊本地震の支援物資として全国各地から熊本市に届けられた飲料水が、3年以上たった現在も約130トン分も残り、一時保管場所の熊本競輪場(同市中央区)に山積みされている。市は「一滴も無駄にしたくない」と、来年1月の競輪場改修開始までに全て使い切る考えだが、ほとんどが賞味期限切れで飲料には使えず、有効な活用法を見いだせないままだ。 市危機管理防災総室によると、地震発生時から全国の自治体や民間団体などから市に届いた支援物資の飲料水は、確認できるだけで約680トン。当初はえがお健康スタジアム(同市東区)に集積して、市内各所に必要な分を届けていた。しかし、スタジアムが使用再開するため、2017年4月までに競輪場に移したという。 再集約当初は約160トン。市内の防災訓練の参加者らに配布していたが、1年間で20トン足らずを消費するのがやっと。その後2年たった現在、いまだに未開封の段ボールに詰められた状態で約