東京理科大と高輝度光科学研究センターは24日、鉱物や元素の全国分布を示すデータベースを完成させたと発表した。未知の土砂の試料をデータベースと照合すれば、試料があった場所を推定でき、犯罪捜査への活用が期待できるという。 研究チームは、産業技術総合研究所が全国から集めた3024カ所の土砂試料を、7年あまりかけて大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県)を使って高精度で分析。黒雲母やチタン鉄鉱など22種類の重鉱物とルビジウムやストロンチウムなど20種類の重元素について、各地の土砂にどれだけ含まれるかをデータベース化した。 これらの鉱物や元素が含まれる量は、土砂を採取した地域の地質によって異なる。靴や自動車に付着した微量の土砂を分析することで、行った場所を推定できる。同じ鉱物でも産地によって特徴がわずかに異なるため、詳細な分析データを使えばさらに精度を高められるという。 データベースは、焼き物や遺跡
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