お笑い芸人が仕事を通して目指すものには、大きく分けて2つの種類がある。それは、「客ウケ」と「玄人ウケ」だ。客ウケとは、舞台で客席にいる観客を笑わせたいと思う気持ちのこと。一方、玄人ウケとは、自分が尊敬する芸人や業界人などに「すごい」と思われたい、認められたいと思う気持ちのことである。プロの芸人は普通、多かれ少なかれその両方を満たすことを目的にして活動を行っているものだ。どちらを重視するべきか、どちらを目指していくのかについては、それぞれの芸人によって考え方が違う。 もちろん、プロである以上、金を払って観に来ている観客を笑わせなくてはいけないのは当然のことだ。だが、彼らの多くは、それだけでは満足ができない、というのもまた事実なのだ。お笑いを自らの道として選んだからには、自分なりに理想とする笑いの型のようなものがある。それを、自分よりも権威のある人や尊敬している人に評価してもらって初めて、彼ら
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