「これ、高校の時に読んでおけばよかったなあ!!」 何かと思って見てみると、彼が読んでいたのは中国の「漢」帝国を作った劉邦とその宿敵であった項羽との戦いを描いた小説でした。こうした“シナリオ”があれば、高校の漢文もよく理解できたはず――。 “専門知識の教育”をテーマにとことん解説する本連載「新入社員がやってくる──専門知識を教える技術」も5回目を迎えました。前回、 構造×シナリオ×アクション のかけ算で「教える仕事」が成り立つという話を書きましたが、今回はこのうち「シナリオ」について考えてみましょう。 シナリオの持つ力を知っていますか? 大学に入ったばかりの頃、歴史小説好きの友人がおりました。その彼がある本を読みながらしみじみこんなことをつぶやいたことがあります。 「いやあ……これ、高校の時に読んでおけばよかったなあ!!」 何かと思って見てみると、彼が読んでいたのは中国の「漢」帝国を作った劉
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