図1 (b) の中の新しい座標 と 、 との関係は次の式 ( 合成変数、あるいは線形結合式と呼ぶ ) で表すことができる。 =0.447 +0.894 この合成変数は、上記の 3 つの個体に限っては情報の損失なしで、表 1 の 2 次元 ( 、 ) データを 1 次元 ( ) に縮約することができる。これは、 と のピアソン相関関係が非常に強く、その相関係数が 1 であるからである。 上記の合成変数 に個体1、個体2、個体3の 、 の値を代入すると、表1の右側に示す の値が得られる。図1 (b) に示すように、直線上に全ての点が乗ると、 の値は全てゼロになるので合成変数 は何ら情報を持っておらず、分析には役立たない。ここで言う情報とはデータのバラツキ(分散)を意味し、分散が大きいほど、情報を多く持っていると考える。 表1で分かるように、 の分散は 、 の分散より大きい。点が完全に直線に乗る