クリックして拡大する首長竜プレシオサウルスの化石。右側が頭部。中央部下側に胎児の骨格が集まっている(米ロサンゼルス自然史博物館提供) 中生代の海に生息していた首長竜プレシオサウルスは、卵ではなく子どもを産んでいたことが化石の調査で分かったと、米マーシャル大などの研究チームが12日付の米科学誌サイエンスに発表した。出産後、クジラのように子育てをしていた可能性もあるという。 チームは、1987年に米カンザス州で発見された約7800万年前のプレシオサウルスの化石を分析したところ、胎児を体内に宿す妊娠中の雌だったことが明らかになった。この母親は全長4.7メートルだが、胎児は長さが推定約1.5メートルと大きいことから、大型の子どもを1匹産むタイプの首長竜だと判断されるという。 生物は小型の子どもや卵をたくさん産むものと、大型の子どもや卵を少なく産むものがあるが、チームは「同じ産み方をするクジラのよう