2024年3月26日、改正地域公共交通活性化再生法に基づく第1回芸備線再構築協議会が開かれたことによりその存廃の行方に注目が集まっているJR西日本の芸備線。芸備線は、広島駅(広島県広島市)-備中神代駅(岡山県新見市)間の159.1kmを結ぶ路線であるが、JR西日本はこのうち輸送密度が特に低い備後庄原(広島県庄原市)-備中神代(岡山県新見市)間68.1kmの再構築協議を要請していた。しかし、広島県側から「広域的な視点から幅広い議論が行われるべき」との要望があったことから、広島-備中神代間の全区間が再構築協議の対象とされることになった。 3月に開催された再構築協議会では、「大量輸送という鉄道としての特性を発揮できていない」というJR西日本側の主張と「鉄道は地域に欠かせない」とする自治体側の主張が対立する形となった。さらに、JR西日本は、芸備線の備後落合駅から島根県方面に分岐する木次線についても