June.23.2018 小林秀雄氏は,1902年東京都生まれの 文芸評論家です 戦前・戦後に渡って 数々の独自の評論活動をし, 『無常といふ事』『モオツァルト』 『考えるヒント』『本居宣長』など, 名文のお手本とされる作品を 残されました 志賀直哉,川端康成らとも 親交がありました 1967年には文化勲章を授与されています 日本において必要な評論における 「批判精神」を体現されました その鋭い分析力・洞察力はいまだに新鮮で, 特定の文芸の文脈から離れたことばとしても 「はっ」とさせられるものばかりです 本日は,この小林秀雄氏の 時代に消費されない普遍性を持つ 名言のいくつかをご紹介したいと思います (英文拙訳) まずは,「自分」にまつわるものからです 自己嫌悪とは自分への一種の甘え方だ。 最も逆説的な自己陶酔の形式だ。 Self-hatred is a kind of spoiling