あれは確か俺が小3の時。 休日の午前中だったように記憶している。 俺は、近所に住む3つ上のみっちゃんとスーファミで楽しく遊んでいた。 事件は、そんな穏やかな時間に突然訪れた。 ここで、舞台となる我が家について少し説明しておきたいと思う。 実家1階の間取りはこんな感じ。 北側に台所、それと繋がるように居間がある。 俺はこの居間でみっちゃんとスーファミをしていた。 突然、ばーちゃんの声があがる。 「ほぉーーーう!!ほぉーーーう!!」 「はえぐこーぅ!!はえぐこーぅ!!」 注)早く来い の意。 方向は台所側にある裏口だ。 俺とみっちゃんは急いで台所と居間を仕切る戸を開けた。 両手、両脇に酒瓶を抱え、そして口に酒瓶を突っ込んだババアがいた。 衝撃の光景に、俺たちは固まった。 目が合う・・ 刹那、ババアは脱兎のごとく裏口に向かって駆け出した。 立ち塞がるばあちゃんを押し退けそのまま裸足で裏口から逃走