「先生」と呼んで信頼していた人物が、もしあなたの身近な子どもに性的な行為を繰り返していたらどうすればいいだろうか。教師による児童・生徒へのセクシュアルハラスメント、「スクールセクハラ」問題が広がっている。2017年末、文部科学省が発表した資料によると、2016年度に性的行為等で懲戒処分された公立小中高校などの教職員は、全国で226人を数え、過去最多になった。加害者である教師に口止めされたり、親を心配させまいとしたりと子どもが声を上げづらい構造があり、明るみに出るのは氷山の一角とされる。セクハラ被害を受けた当事者の証言を中心に、この問題を考える。(ジャーナリスト・秋山千佳/Yahoo!ニュース 特集編集部)