安倍晋三元総理が銃撃されて死亡するという衝撃的な事件。 歴代最長の政権を築いた宰相との評がある一方、数々の疑惑を残したと厳しく指摘する声もあり、その評価はまだ定まっていない。 果たして安倍晋三とはいかなる政治家だったのか。彼を深く知る人物へのインタビューを通じて探った。 ”女房役”として長く政権を支え、総理の座を引き継いだ菅前総理に聞いた。 (花岡伸行) 【リンク】石破茂が語る安倍晋三 「そのままの顔で眠っていた」 安倍が凶弾に倒れた7月8日。 菅は、参議院選挙の応援で沖縄に飛ぶため、羽田空港に向かう車中で一報に接した。 「胸を撃たれたという話が入ってきて、左の胸ということだったので、万一のことも考えました。現実とは思えない感じでしたね。車を停めて情報収集して、奈良に行こうと新幹線を手配しました。本人は賑やかなところが好きで、非常にさみしがり屋でしたから、そばにいて同じ空気を吸ってあげたか