tsuyu-kusaのブックマーク (52)

  • 乳がん治療の記録【11】手術日が決まる - 考えるつゆくさ

    手術を担当してくださる先生との顔合わせです。きびきびとして賢そうな40代くらいの女性でした。 「せっかく早期に見つかったのに手術しなくちゃいけないのでしょうか・・・」 私はずっと思っていたこと言いました。 「せっかく早期に見つかったのに手術しないのはもったいない!」 先生はおっしゃいました。 そうなの? がんにものんびりしたタイプとがつがつしたタイプがいるそうです。また、どんな薬が効きやすいかなどもタイプ別できるそうです。それらの分類を“サブタイプ”と呼びます。 生検で吸い取った組織を病理医さんが顕微鏡で調べて、私の乳がんのがんのサブタイプをすでに出してくれていました。“HER2(ハーツー)”という項目は“がつがつ度”で、陰性だとのんびり、陽性だとがつがつです。 私のがんはHER2陽性のがつがつタイプでした。日人の乳がんのがんの7割がHER2陰性なのに、残りの3割に入ってしまっていました

    乳がん治療の記録【11】手術日が決まる - 考えるつゆくさ
    tsuyu-kusa
    tsuyu-kusa 2021/01/30
    がんにものんびりタイプとがつがつタイプがある
  • 乳がん治療の記録【10】MRIとCTの検査 - 考えるつゆくさ

    手術の前に検査がいくつかあります。血液検査や尿検査、心電図検査などは健康診断でもおなじみですので慣れたものです。しかしMRIとCTは初めてです。 MRIでは電磁波で乳房の中を撮影します。がんがどれくらい広がっているかがわかるそうです。分厚い鉄の扉を開いて検査室に入ると、ピザの窯のようなでっかい機械がありました。技師さんの案内でストレッチャーにうつ伏せになります。機械から大きな音が出るということで耳にヘッドホンがかけられ、手もとには具合が悪くなった時用の呼び出しボタンが渡されます。そしてまさにピザのように窯に・・・いや、機械の中にストレッチャーごと滑り入れられていきます。 「では、始めますね」と言って、技師さんたちは検査室の外に行ってしまいました。「怖い・・・寂しい・・・」と閉塞感と孤独感で手に汗をかきます。ボタンを押したい気分に駆られますが、がまんがまん・・・。 ピッツァの気分 機械が大き

    乳がん治療の記録【10】MRIとCTの検査 - 考えるつゆくさ
    tsuyu-kusa
    tsuyu-kusa 2021/01/27
    電磁波と放射線でがんの広がりを調べます。
  • 乳がん治療の記録【1】クリニックの乳がん検診にて - 考えるつゆくさ

    「大きな病院で検査をしてもらってきてください」とクリニックの先生がレントゲンを見て言いました。 「検査とは……?」「乳房に太めの針をさして組織を吸い取ります」「痛そうですね……」「麻酔するから大丈夫だよ」「そうでしょうけど……」 その吸い取った組織にがんがあるかどうかを顕微鏡などで調べる検査を、“生体検査”略して“生検”と呼ぶそうです。 このクリニックでは30代の時から10年以上、毎年乳がん検診をしていただいていました。乳房のレントゲンはマンモグラフィと呼ばれる機械で撮影されます。乳房を板で挟んでぺっちゃんこにして撮影するので痛みをともなうのが少々難です。今回の検診ではそのレントゲンに“石灰化”なるものが写っていたそうです。石灰化はレントゲンの黒い背景に白い星のように映ります。 分泌物の中のカルシウムが引っかかっているだけで問題のないものが多いのですが、がんの死骸である場合もあるそうです。

    乳がん治療の記録【1】クリニックの乳がん検診にて - 考えるつゆくさ
    tsuyu-kusa
    tsuyu-kusa 2021/01/23
    クリニックのマンモグラフィの検査で石灰化が見つかる
  • 乳がん治療の記録【9】病気になった人を責める人 - 考えるつゆくさ

    私が乳がんと言われたのは、安倍さんが総理を辞任した時でした。辞任の理由は病気によるものでした。 あるラジオの人が「安倍さんはまたほっぽり投げた」「病気で政治判断ができないなんてことありますか?」「安倍さんは“病気の人は仕事ができない”というイメージを植えつけた」などと言っていて、嫌な気持ちになりました。 私は乳がんと言われた日から数日間は気持ちが落ち込んでいて、いつもよりいろいろな判断がしづらかったです。ちょっとしたものを買うのでも、どちらにするかをすぐに決められず、買ってから「こっちじゃなかった・・・」と思ったりしました。また、私は挿絵業をしていますが、女性の服の色を何色にするかどうかもいつもならすぐに決められるのに、とても時間がかかりました。 何色にするか、決められない決められない・・・ かつて神経性胃炎やうつ病になった際、心身が正常でなければ正常な判断はし難いことを感じました。また、

    乳がん治療の記録【9】病気になった人を責める人 - 考えるつゆくさ
    tsuyu-kusa
    tsuyu-kusa 2021/01/23
    病気になって仕事を続けることが困難になると、「甘い」と批難してくる人が少数ながらいる。
  • 乳がん治療の記録【8】乳がんの先輩たちに連絡 - 考えるつゆくさ

    乳がんと言われた日は、帰宅後もずっとしょんぼりしていました。「今日くらいは落ち込んでもいいよね」と思いました。 「もし乳がんだったら真っ先に連絡しよう」と思っていた人が二人いました。乳がんを経験した学生時代の同級生のUさんと年上の作家のYさんです。 Uさんはまだ30代だった時になりました。手術と抗がん剤の治療を経て、今はホルモン剤の治療は続けていますが、元気に子育てをしています。Uさんに連絡をすると、びっくりしながらも、「先生を信頼してお任せすれば大丈夫!」「気持ちを楽にね!」と励ましてくれました。また、今後の治療についてや、高額医療費制度とがん保険のことなども教えてくれました。 Yさんにも連絡しました。Yさんは全摘をし、抗がん剤やホルモン剤の治療も乗り越え、その後20年間意欲的に創作活動をされています。「何でも聞いて!不安も悩みも聞くよ!」「胸がなくなっても、あなたは変わらないから大丈夫

    乳がん治療の記録【8】乳がんの先輩たちに連絡 - 考えるつゆくさ
    tsuyu-kusa
    tsuyu-kusa 2021/01/17
    乳がんの先輩たちがいて心強く、その優しさがありがたくて泣けました。
  • 乳がん治療の記録【7】乳がんと言われた日 - 考えるつゆくさ

    病院から出ると悲しくなってきて泣きました。歩きながら「何がいけなかったんだろう、あれがいけなかったんだろうか、これのせいだろうか」と原因を考え始めました。 街路樹が黄葉していたのをぼんやりとおぼえています 「自分の体にストレスをかけてしまっていたんだろうか」「きっとそうだろう、私はすぐ自分を追いつめる」「自分が悪いと思って、反省ばかりしているから」「呼吸していることにすら罪悪感を抱いてしまうのはなぜ」「自分に優しくしていない、全然していない」と駅のホームでもうなだれていました。 しかしながら「いずれ乳がんになるかも」とうっすらと思ってはいました。なぜなら母も叔母も祖母も乳がんになっているからです。乳がんが遺伝することはよく聞きます。だからこそこまめに検診に行っていたのですが、いざなってみるとちゃんとショックでした。「検診に行ったばかりに見つかってしまった・・・。友だちに検診をすすめるのはや

    乳がん治療の記録【7】乳がんと言われた日 - 考えるつゆくさ
    tsuyu-kusa
    tsuyu-kusa 2021/01/13
    乳がんと言われた日は落ち込みました
  • 乳がん治療の記録【6】浸潤がんと非浸潤がんについて - 考えるつゆくさ

    乳房内には乳管がはりめぐらされている ほとんどの乳がんのがん細胞は乳管の中から生まれます。乳管とは、母乳を作る乳葉と母乳が出る乳頭の間にある通路です。乳房内に放射線状にはりめぐらされています。 いわゆる“しこり”になる浸潤がんとは、がん細胞が乳管の壁を突き破り、管外で増えたもの。一方、非浸潤がんとは、乳管の壁を破らずに、管内でのみ増えていきます。しこりのまだできていない早期がんではありますが、細い乳管をうねうねと進んでいくので、がんのある範囲は広くなってしまいます。 しこりが小さい場合の浸潤がんですと、がんのある範囲としては広くはないので、その付近を取り除くだけの乳房温存手術も可能です。しかし非浸潤がんは範囲が広くなるため、乳房切除手術いわゆる“全摘”になることが多く、私の場合もそうであるとのことでした。 「全摘……」 いまいちピンときません。自分の左の乳房がなくなるのが想像できません。4

    乳がん治療の記録【6】浸潤がんと非浸潤がんについて - 考えるつゆくさ
  • 乳がん治療の記録【5】マンモトーム生検の結果を聞く - 考えるつゆくさ

    生検の結果が出るまでの2週間は落ち着かない日々でした。とは言えただ待つのみで、どうがんばりようもないのでなるべく普通に過ごすようにしました。人にも会い、テレビも見て、仕事もしていました。 生検の結果を聞きに病院へ。先生はおっしゃいました。 「いい結果ではありませんでした。非浸潤がんでした。」 それを聞いてまず「は~、めんどくさいな~」と思いました。入院して、手術して、痛い思いや苦しい思いをするのは、どう考えてもめんどうくさいです。私は人一倍めんどうくさがりやなので、それらに耐えられるかどうか自信がありません。 先生は乳がんについての冊子を開き、乳房のイラストを指し示しながら、非浸潤がんの説明をして下さりました。 病院オリジナルの冊子でした

    乳がん治療の記録【5】マンモトーム生検の結果を聞く - 考えるつゆくさ
  • 乳がん治療の記録【4】マンモトーム生検後 - 考えるつゆくさ

  • 乳がん治療の記録【3】マンモトーム生検を受ける - 考えるつゆくさ

    生検の日の待合室では逃げ出したい気分でした。乳房に太めの針をさして中身を吸い取るなんて、どう考えても怖いし痛そうです。 右のように細長く組織が吸い取れるそうです 私は何かあるとすぐに不安に押しつぶされそうになります。母親に「どうせできっこない!」「うまくいくわけがない!」とネガティブなことしか言われないで育てられたせいかと思っています。待合室で過呼吸になって倒れそうです。 深呼吸をしながら、ポジティブのかたまり、アンミカさんが耳元で声をかけてくれる妄想をしました。「ええやん、ええやん、これも経験やん。検査してもらって当のことがわかったら一番ええやん」。 少し力が湧いてきました。ポジティブな声かけは人の心を強くする魔法です。そういう考えが自然とできるような育てられ方を初めからさせてもらえたらよかったです。 名前を呼ばれました。アンミカさんに背中を押されながら私は検査室へ向かいます。 今回の

    乳がん治療の記録【3】マンモトーム生検を受ける - 考えるつゆくさ
    tsuyu-kusa
    tsuyu-kusa 2021/01/09
    太めで針を乳房にさして組織を吸い取ります。
  • 乳がん治療の記録【2】大きな病院で再検査 - 考えるつゆくさ

    大きな病院の乳腺外来は先生も技師さんも看護師さんも女性ばかりで安心感がありました。女性の病気を女性に診てもらえる時代になってありがたいなぁと感じました。 その日はマンモグラフィと超音波の検査を改めて行いました。超音波の検査は、技師さんがバーコードの読み取り機のようなものを乳房に当てて、乳房の中身をのぞきます。しこりを見つけるのに適した検査です。 モニターに映像が映し出されますが、まるいものを見つけるたびに技師さんはそれをじぃっと見ます。大きさを測ったり、血流があるかどうかを調べます。がんというのは増殖する気がまんまんな細胞なので、まわりの血流もどんどん引き寄せるものなのだそうです。まるいものに血流が少なければ良性のしこりで、多ければがんのしこりである場合が多いようです。 私の左胸には、がんらしきしこりは確認されませんでした。 モニターに映し出されるまるいものをじっくり調べます となると、次

    乳がん治療の記録【2】大きな病院で再検査 - 考えるつゆくさ
    tsuyu-kusa
    tsuyu-kusa 2021/01/08
    超音波検査でがんを探します。
  • 乳がん治療の記録【1】クリニックの乳がん検診にて - 考えるつゆくさ

    tsuyu-kusa
    tsuyu-kusa 2021/01/07
    マンモグラフィの検査により石灰化を指摘される