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  • 祖母のこと、その死と新型コロナ - kanchigai_jam

    父方の祖母が死んだ。97歳だった。ここ数年は寝たきりで父が同居し叔母とともに介護していた。最後に会ったのは正月だった。寝付いてからは認知機能も衰え、わたしのことも、孫だと解って喜んでいるようなときもあれば、気のないそぶりでフイとされるときもあった。ベッドに横たわりテレビをぼんやり眺め、起きたり寝たりして一日が過ぎているようだった。祖母は聴覚障害者だ。音のない世界でそのように生きていることは、わたしの想像のなかでは心臓がキュッとなるような状態だが、人がどうであったかは人にしか解らない。一昨年産まれたわたしの子に触れさせると、ほほえむような素振りを見せたり、なにか話そうとすることがあり、それがとてもとてもうれしかった。 大阪府南部に住んでいた祖母は阪神大震災の年の春、当時わたしが住んでいた大阪市のマンションに引っ越してきた。日曜日の朝起きると、家で購読していた子ども新聞を持って2階下の祖母

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