データ・セントリック・コンピューティングやニアー・メモリー・コンピューティング、さらにイン・メモリー・コンピューティングなどは、かなり以前から提唱されているコンピューティング・アーキテクチャーである。必要性は以前から指摘されているが、これまでは学会レベルの話題だった。それが「ここに来て実世界への出番がやってきた」(Lunteren氏)という。 同氏はその根拠を3つ挙げた。(1)コンピューティング(演算)に比べて、データ転送の消費電力がかなり大きくなっていること。(2)IoTによってビッグデータ処理が現実のものになりそうなこと。(3)3次元実装などの実現技術が整ってきたこと、である。 このうち(1)のデータ転送の消費電力に関しては、学会などで報告されているデータをいくつか紹介した。例えば90nmのころは、演算とデータ転送の消費電力はほぼ同じだったが、32nmではデータ転送の消費電力が演算のそ
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