カスリメティというドライハーブが好きだ。フェヌグリークの葉のことである。日本では生の葉が手に入りにくいため、ほとんどの場合、乾燥した状態で使うことになる。 その香りをどう表現していいのかわからないのだけれど、ちょっとクセのある深煎りした緑茶葉のような香り? これをカレーの使うと不思議とおいしい。日本ではバターチキンカレーの仕上げに混ぜ合わせているケースに出会う。「バターチキン発祥」と言われるインド・オールドデリ―の「モーティマハール」を取材したときは、「バターチキンにカスリメティは入れないよ、風味が濁るからね」と言われたのを記憶している。とはいえ、僕はカレーによってはカスリメティを使うことがある。 たいていの場合、仕上げに加えることにしている。手でよく揉んでパラパラと鍋に加えたら、ざっと混ぜ合わせ、少し煮てカレーを完成させる。調理の途中で加えて炒めることもある。いずれにしても、乾燥したスパ
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