富士山麓で育つ甲州ぶどうからつくられる白ワインが、世界的に注目されている。世界中のワインを飲み歩く米経済メディア「ブルームバーグ」記者が現地取材した。 世界の「koshu」になった甲州 東京都心から約100㎞西にある甲州市の勝沼。19世紀の絹糸商店の木造の部屋で、有賀三兄弟が白ワインを何種類か注いでいる。 彼らの経営する「勝沼醸造」で、日本固有種のぶどう「甲州」を使ってつくられた「アルガブランカ」ラベルのワインで、どれも非常に美味だ。 1本目は気品のあるスパークリング。2本目はレモンのような風味で澄んだ色のフレッシュな味。3本目はジューシーでピリッとした風味。4本目はうまみがあってスモーキー。5本目は樽内で発酵させたまろやかで豊かでなめらかな味わい。