いつ抜け出せるかもわからない、不景気続きの暗い世の中。 観光地は寂れ、観光列車は閑古鳥。 リゾート特化型の特急車は、いつしか汎用デザインの没個性的なものへと取って代わられてきました。 観光特急の最右翼「小田急ロマンスカー」もその例外ではなく、6代目「EXE」の誕生はそれをさらに強調させるものでした。 しかし、「ロマンスカー」は帰ってきました。暗い世相を塗り替えるような純白のドレス。先を明るく照らす眩しいライト。 7代目ロマンスカー、愛称は「VSE」。ロマンスカーの過去と未来と融合させた新しいクィーンは今、明日へと走り出したばかり。 小田急の新ロマンスカー、愛称は「VSE−Vault Super Express(ヴォールト スーパー エクスプレス)」。 「Vault」とは「アーチ形の天井、ドーム型の丸天井」を意味し、客室空間はその名に違わぬ「まぁるい天井」が特徴的。 とにかく天