第七話 仲直りから三〇分…… ようやく、何の変哲もない日々に戻った、ある夕暮れ。 念願の、数日ぶりの仲直りを果たしたわたしは、しばらくおあずけになっていた、『彼の部屋でダラダラ過ごす時間』を心の底から満喫していた。 わたしは彼のベッドに寝転んだまま。 彼は、ベッドにもたれて。 そうして、いつもみたいに、それぞれ勝手な時間を過ごす、そんなやつ。 「ね~タ~君、なんか新しいマンガとかないの?」 「だから言ったじゃん。電子に切り替えたって。紙の本はもう増えないぞ」 こんなふうに、かけがえのな
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