ガスマスクは、毒ガス・粉塵・有害物質などから体を守るために顔面に着用するマスクのこと。その起源は、古く、古代ギリシャにまでさかのぼる。その後、第一次世界大戦で化学兵器が大規模に使用されたことに対する防御手段として軍に採用されたことにより、大々的に普及することとなった。 ここではイラストや画像などの資料を見ながら、ガスマスクの歴史をたどっていくことにしよう。 よくあるスポンジを使う 古代ギリシャ この画像を大きなサイズで見る 古代ギリシャでは、ごく普通のスポンジがガスマスクに使われていた。湿布、避妊具、もちろん入浴にも使われた。 バーヌ・ムーサのガスマスク 紀元850年頃 この画像を大きなサイズで見る このガスマスクは、汚染された井戸で働く人たちを守るために、イラクのバグダッドの数学・天文学者であるバーヌ・ムーサ兄弟によって作られた。彼らはほかにも100もの発明をしていて本にまとめている。