前回は、現代のサブカルチャー作品を問題にするための視点として、場所というものを持ち出したわけだが、この場所という問題は、結局のところ、そこでの人間関係をどのように考えるかということに集約される問題設定である。しかしながら、集団としての人間関係を扱うというだけでは、非常に漠然としていると言わねばならないだろう。そこで、まず、ひとつの視点として、二者関係から三者関係へ、ということを考えてみたいと思う。つまり、ある人間関係について、それが二者関係か三者関係か、というふうに問うことによって、問題を整理してみようと思うのである。 ここで、二者とか三者とか言ったとしても、二人とか三人とかいうような人数が問題ではない。人数が問題ではなく、そこでの人間関係がどのように構成されているのか、ということが問題なのである。 セカイ系作品でことさらに問題になるのは、やはり、二者関係であるだろう。しかしながら、視点を
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