200億円以上の訴訟になる可能性も 「ハグをしようが、頬を合わせようが、全く気にならない。むしろ親愛の情を感じる」という絶対的な信頼関係がある男女であれば、もちろんセクハラは起こりにくい。だが、その関係性は、あなたが勝手に都合よく解釈しているものではないだろうか。「自分(たち)に限ってそんなことはない」――セクハラは、そうした勘違いから起こるものだ。 たとえば、普段から和気あいあいとした雰囲気の職場で、歓送迎会が開かれることになったとしよう。お酒もほどよくまわり、最後に記念撮影をすることになった。すると部長の男性が特別な意識もなく、部下の女性の腰や肩に手を回した。女性は嫌だったが、場の雰囲気を壊したくないがゆえに、笑ってやり過ごした。 ここまでであれば、損害賠償請求が成立するほどのことはない。ところが、その後も飲み会のたびに部長が女性の肩に手を回したり、手相を見てあげるといって手に触れたり