1日午前10時半ごろ、東京都台東区上野7丁目で、大型観光バスが道路脇の壁にぶつかったと119番通報があった。警視庁と東京消防庁によると、男性運転手が心肺停止状態で病院に運ばれた。乗客44人にけがをした人はいないという。 上野署などによると、現場はJR上野駅と上野公園との間の坂道。坂道を上っていたバスが道路右側のガードレールに衝突した後に後退し、左側の側壁に衝突して止まったという。通報時、運転手は気を失っていたとの情報もあるという。 事故を目撃した男性(80)は「バリバリという大きな音がしたので見たら、バスがガードレールにこすっていた。その後、ゆっくり坂道を後退して壁にこすりながら止まった」と振り返った。直後にバスのドアが開き、乗客が一斉に避難し始めたが、運転手は身動き一つしていなかったという。