水戸市の職員2人が暴力団員に対しトラブルになっていた男性の住所を漏らしたとして逮捕された事件で、職員らは「男性が生活保護の不正受給をしているという情報を提供するので代わりに住所を教えてほしい」と暴力団員に持ちかけられていたことが、警察への取材でわかりました。 水戸市の生活福祉課の職員で、副参事の岩谷勉容疑者(45)と、本澤佑司容疑者(35)は、ことし3月、市役所の窓口で山口組系暴力団員の田崎伸一容疑者(41)に頼まれて、トラブルになっていた男性の住所の情報を漏らしたとして、いずれも地方公務員法違反の疑いで逮捕され、12日検察庁に送られました。 当時、職員2人は生活保護に関する業務を担当していて、その後の調べで、市役所の窓口を訪れた田崎容疑者から「男性が生活保護の不正受給をしているという情報を提供するので、代わりに住所を教えてほしい」と持ちかけられていたことが、警察への取材でわかりました。