韓国南西部の海上で2014年4月16日、大型旅客船「セウォル号」が沈没し、高校生の修学旅行客ら304人が死亡・行方不明となった。救助活動の初動の悪さが問題になったこの事故は、朴大統領が事故発生直後の午前10時ごろから、午後5時すぎに中央災難対策本部に姿を現すまでの行動が一切明らかになっておらず、「空白の7時間」と呼ばれている。 対策本部に現れた朴大統領は「生徒たちはみんなライフジャケットを着ていたそうですが、そんなに発見が難しいのですか?」と職員に的外れな質問をしており、それまで事故の状況を把握していなかったことが、被害の甚大さと相まって韓国人の朴大統領への怒りを増幅させた。