16日午前11時10分ごろ、大阪府柏原市国分本町1丁目の近鉄大阪線河内(かわち)国分(こくぶ)駅で、無職近藤恒久(つねひさ)さん(40)=兵庫県宝塚市武庫山2丁目=が、大阪上本町発鳥羽行き下り特急電車(4両編成、乗客約70人)にひかれて死亡した。府警によると近藤さんは重度の視覚障害で両目が見えず、この日は伯母2人の付き添いで外出。府警はホームから過って転落したとみている。 柏原署や近鉄によると、近藤さんはホームの南端付近から線路に転落。ホームの幅は中央付近は約8メートルあるが、南北の両端は約2メートルと狭くなっていた。点字ブロックはあるが、線路との間を区切るホームドアは設置されていなかった。 運転士は衝突直前、線路上に人が倒れているのに気づき急ブレーキをかけたが、間に合わなかった。乗客にけがはなかった。 府警が伯母2人に聞いたところ、近藤さんは奈良県に観光に向かう途中で、3人で同じホームの