和歌山県御坊市の幼稚園や東京都立川市の市立小学校などであった集団食中毒で、大阪市は4日、原因食品とみられる焼きのりの加工を委託された「いそ小判海苔(のり)本舗」(大阪市)を営業禁止処分としたと発表した。市の検査で、東京都が検出したものと同じ遺伝子型のノロウイルスが加工所内の8カ所から検出されたという。 大阪市によると、同社の男性は昨年12月、下痢や嘔吐(おうと)の症状を訴えていた。市は男性がノロウイルスに感染し、焼きのりにウイルスが付着した可能性があるとみている。同社は食品会社「東海屋」(大阪市)から加工を委託されていた。市はいそ小判海苔本舗に対し16都府県に流通した同じ賞味期限の焼きのり780袋の回収を命令。同じ時期に製造され、計11都府県に流通した焼きのり14商品の自主回収も進められている。 東海屋の田中健二社長は4日夜に大阪市内で開いた記者会見で謝罪。いそ小判海苔本舗の衛生管理状況を