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ブックマーク / bokuchu.fc2.net (14)

  • ぼくたちと駐在さんの700日戦争

    ぼくちゅう『悪戯の定義』 1.相手に怪我を負わせてはならない 2.しかけられた相手も笑えなくてはならない 3.相手が弱者であってはならない 4.償いができないものは悪戯ではない ようこそおいでくださいました。 ネット小説「ぼくちゅう」でございます!すでに書籍化されている分もありますが、文庫版とは内容が異なります(こっちが低俗) 初めてのかたはこちらからどうぞ! 長いみたいですが各章完結ですので、かる~く読めます

  • ぼくたちと駐在さんの700日戦争 9章-第55話 ぼくがつくった愛のうた(15)

    ←9章-第54話へ 9章-第56話へ→ 人気ブログランキングへ  ブログ村ランキング <おことわり> 日ミュージカル番。フルコーラス実況なので笑えるとこほぼナシです。 「ぼくがつくった愛のうた」音源はこちらからどうぞ。 ピアノ伴奏はグレート井上くん。昨日の今日で覚えるとは、さすがです。 すでにそれだけで目がハートになっている女子多数。 体育館の後ろ側を見ると、コーラス部以外の女子もかなり集まり始めていました。 村山くんと井上くんがいるのですから無理もありませんが。 高音から、すべりこむようなピアノから、いっきにリズムを刻みだす井上くん。 ホリゾンライトだけが照らすステージ。僕たちは目で合図し合いマイクに向かいました。 ”♪2人の愛があるかぎり 地球はまわりつづける” そしてここでステージ左右から、3対3のバック転クロス。 体操部でも人数が足りませんから、学校で僕たち以外では見ることがで

  • ぼくたちと駐在さんの700日戦争 9章:第52話 ぼくがつくった愛のうた(12)

    次の電話は意外なことに駐在さんからでした。 電話を受けたのは母です。 「おほほほ。先日はどうも、たくのボンクラ息子がごやっかいおかけしまして」。 「えーえー。もう、ほんっとボンクラにやられるマヌケ駐在所って評判で・・はいはい」。 どういう会話だ? 「駐在さんからよ」。 わかるわっ!!! ”あー。ボンクラか?俺だ” はいはい・・・。やつあたりすんなよ・・・。 まったくおとなげないんだから・・・。 ”お前、今すぐ署へ行け。署長が待ってる” 「しょ、署長さんが?」 ”ああ。お前を訴えたやつな。ボクシング部にいたから” 「はい。そう言ってましたが、それがなにか?」 ”ボクシングやってるやつは、拳は凶器と同じ扱いなんだ。とにかく・・・” 「そんなこと言っても駐在さん。僕、今、自宅謹慎で・・・」。 ”バカ野郎!学校ごときの言い分が警察命令に勝るわけねぇだろ!” それは確かにそうです。学校ごとき・・・

  • ぼくたちと駐在さんの700日戦争 9章-第45話 ぼくがつくった愛のうた(5)

    ■板橋警察署 宮巡査部長へ謹んで哀悼の意を表します。 ←9章-第44話へ  9章-第46話へ→ 帰り、僕はお欄さんに送ってもらえることに。 というか、無理矢理そういう運びになったわけですが。 駐車場まで、僕の隣を歩くお欄さん。 僕はその肩が、となりあう僕の肩より低いことに気づきました。 そっか。お欄さん。僕よりは背、低いんだ・・・。 女の子、なんだな・・・、実は。 そのいまさらの発見は、僕にとって少し気恥ずかしいものでした。 当になにを今さら・・・。 と、お欄さん。 「おう!てめぇ!なにまじまじと見てやがんだ?」 「え!い、いえ・・・・」。 「あああああ!てめぇ!なんか想像してたろーーーー!」 「ち、ちが・・・・」。 「あたしをそういう対象で見るんじゃねぇ!」 どういう対象? 「てめぇがあれほどの変態とはなー。まぁ、前前から疑ってはいたがよ」。 くっ!無理矢理言わせておいて、なんだ?そ

  • ぼくたちと駐在さんの700日戦争 9章-第35話 サナトリウム

    ←復習する? そんなこんなで日曜日。 僕は、母とともにタクシーに乗っていました。 そうです。グレート井上家訪問のため。 しかし、高校2年生と中学3年生。つきあいさえしていないのに親同士が挨拶ってのもつくづくすごい。 こう言っちゃなんですが「良家」の考えることはよく理解できません。 男の子も高校生くらいになれば、母親と出かけるのは普通いやがりますが、僕は母と出かけるのが好きでした。 母との会話は、時に時代を超えて、とにかく楽しかったのです。 「薫ちゃんと会うのはお前の中学卒業以来ねぇ」。 繰り返しますが、薫ちゃんとは、グレート井上くんのグレート父さん。 そうです。「巨人ファン」の井上さん。 「仲よかったの?その、薫さんとは」。 「さぁーー。なにしろ一方的だったから」。 どっちから一方的であったかは容易に想像つきます。 「奥様とはねぇ。ほら。お前のおかげでいっつも学校でお会いしてるから」。 そ

  • ぼくたちと駐在さんの700日戦争 9章-第23話 ダ・カーポ(2)

    ←突然バースデーギャラリーへ <おことわり>日お待たせの謎解き、解決編です。笑える部分はありません。 「問題は・・・」。 グレート井上くんの部屋。部屋とオーディオシステムの提供者であるグレート井上くんが切り出しました。 「それまで個人にあててたのを、なんでわざわざアジト教室に貼ったかってことだ」。 みんなが井上くんの話に耳をかたむけます。 「もし、部屋に貼るのなら、最初っから個人向けのイヤガラセなんかいらない、と思わないか?」 「確かに」。 相変わらずグレート井上くん。推理がするどい。 「ということは。事態が急変したってことだよ。相手にとって」。 「急変?って?」 「次の日にバリトンが送った時には、バリトンには手紙は届かなかったろ?」 「うん」。 「これは放送委員にいるって仮定すると、ばれる可能性が高いからうなづける」。 「やっぱ放送委員か・・・」。 バリトンくん。複雑な表情で放送委員会

  • ぼくたちと駐在さんの700日戦争 9章-第6話 心の花束(2)

  • ぼくたちと駐在さんの700日戦争 8章-第31話 君を守りたい(8)

    「みんなー。わざわざありがとー」。 「いやー。美奈子さんからお呼出しかかるなんて光栄っす」。 「ちょうど冬の合宿中だったんでいい旅行になりました!」 「うん。たすかったわー」。 「いえ!いつでも呼んでください!で・・あの・・・、さっき言ってたご褒美なんですがぁ」。 「あ。そうね!誰?3人以上やっつけた人。手をあげて!」 「はい!」「はいはい!」「はいー!」「はい」「はい」 「ちょっとちょっと。人数合わないじゃない」。 「こら!お前、倒れたやつふんづけてただけだろうが!」 「ああ?てめーこそ2人しか倒してねぇだろ!」 「そうだそうだ。これだから私立はあてになんねー」 「な、なんだとぉ!?この国立の貧乏人がぁ!」 「く!き、きっさまらブルジョアジーの低能に俺たちの努力がわかるか!」 「へ!たいして偏差値ちがわねーのにいい気になりやがって!」 「な、なんだとぉ!」 「やるかぁ!」 「おお!やった

  • ぼくたちと駐在さんの700日戦争 8章-第22話 ザビエル(4)

    ←出版のお知らせへ <おことわり> ここからしばらく緊張した場面で、ほとんど笑えるところ出て来ません。 おゆるしくださいませ。 8章[マリア様によろしく]第22話 ザビエル(4) 僕たちは物陰で、コロナのドアが開くのを息をのんで見守りました。 よほどに地位の差があるのか、右京がわざわざそこまで出迎えにいきます。 降りて来た男は、なんとも小柄で、右京よりも背が遥かに低く、見てくれからも「大物」とは言いがたい容姿でした。 なにしろ右京が頭を下げるのに、かなり腰をおらなくてはならないくらい。 「見たことあるな・・。あいつ・・。誰だっけ・・」。 右京が、その男と会話をしはじめました。 森田くんは、無線録音用のカセットデッキのマイクを2人に合わせていました。 ヘッドホンをしている森田くんだけは、その会話の内容がわかるのか、苦虫をつぶしたような顔をしています。 やがて2人が止まったままの右京の車のとこ

  • ぼくたちと駐在さんの700日戦争 7章-第46話 君をのせて(3)

    ←復習する? 僕たちは、駅まで行き「ほとけの駅長さん」からノコギリを借りると、とりあえず大竹を分断しました。 しかし、あまりに大きいため、途中でいやになってしまい、上の部分は残し、そのまま「かなり屋堂」へ移動しました。 西条くんは、ミカちゃんと一緒に、電車でリョウくんの待つ病院へ。これが後々までミカちゃんの「日課」になります。 かなり屋堂にて。 いきなり大竹を運びこまれた女将さんは、かなり不機嫌です。 「なんだって店の前に竹なんかかざるんだい?あんたたちは!」 「あー。すぐなくなりますから。おいといてくださいよ」。 「ただ置いとくならともかく、なんで短冊かざるんだい。おかしいだろ?この時期に七夕って」。 「え・・いえ。そのままおいとくと殺風景かなぁ、って思って。いいじゃないですか。オブジェとして」。 そうです。僕たちは持って来た竹に、短冊をかざりました。 言うまでもなく、そのほうが面白

  • ぼくたちと駐在さんの700日戦争 7章-第16話 けらい0号(3) 続き

    ←実は3話1セットです。 「ねぇ。竹内さん」。 「なに?」 「これ・・・」。 それは夕子ちゃんからもらった、同じ便せん。 「それにさ。もう1回書きなよ。当の気持ちを」。 「・・・あ・・・・・」。 りぼん9月号ふろく 西条くんは少してれたように笑い 「うん。まぁ・・。待ってるから・・・」。 ぽつりと言いました。 これに竹内さんより、さらにボロボロに泣いていた人がひとりいました。 スケ番お欄です。 お姉さんは、僕と目があうと、ばつの悪さをかくすように 「孝昭!さっさと長ネギ買って来い!」 「ね、姉ちゃん・・・。でもやっぱりカレーはタマネギだと思うな・・・俺・・」。 「うるせーっ!」 その後、竹内さんが西条くんに手紙を渡したのかどうか、定かではありません。 でも、彼女いない暦17年の西条くんに、かわいい恋人ができたのは、この数日後からのことでした。 あなたの1クリックが明日の1行! 7章-第1

  • ぼくたちと駐在さんの700日戦争 7章-第12話 母と子 (2)

    7章[のぶくんの飛行機]第12話 母と子(2) 「なっ・・・・・」 突然のぶ君をぶとうとしたお母さんに、駐在さんも僕たちも驚きましたが、腕をおさえられたお母さんも動揺をかくせません。 「お、親でもないあなたに母子のなにがわかるって言うの?」 お母さんの腕を離しながら西条くん。 「ああ。わかんねぇよ!でもな。ぶたれる痛みはわかるぞ」。 「!・・・」 「平手の痛みなんざ1分もしないで消えるさ。けどな。心の痛みはずっと残るんだぜ」。 駐在所は、西条くんの台詞で静まり返りました。 お母さんも、黙り込みました。 「あんたの息子・・のぶはなぁ。これっぽっちも悪くねぇよ!あんたもぶたれてみるか?あ?」 興奮する西条くん。どうしたというのでしょう。 「そのへんでやめとけ!西条!」。 叱りつけるようにして、駐在さんが仲裁しました。 「お母さんも。彼らの言った通り、お子さんは池のをとろうと必死だったんですよ

  • ぼくたちと駐在さんの700日戦争 7章 のぶくんの飛行機 あらすじ&目次

    ←自習へ|7章 第1話へ→ ←『小さな太陽』目次へ|『マリア様によろしく』目次へ→ ▲総合目次へ ぼくたちと駐在さんの700日戦争 7章 のぶくんの飛行機 【あらすじ】 僕たちは、捜索願いを出ている少年「のぶくん」を「ザリガニ池」で見つけます。 彼がいじめられっこであることを知り、これを解決すべく友達として小1のミカちゃんを紹介しますが、のぶくんには、僕たちではどうしようもない複雑な家庭環境があることがわかります。 母子とはなにか?神様とはなにか?膨大なテーマに挑んだコメディ長編です。 文庫版『のぶくんの飛行機』は4巻。おかげさまで小学館版でも、最も評価の高い1冊となりました。 (ブログ版とは、若干設定が異なります) こちらから ▼目次 第1話 村山を救え!(1) 第2話 村山を救え!(2) 第3話 激戦(1) 第4話 激戦(2) 第5話 激戦(3) 第6話 激戦(4) 第7話 激戦(5)

  • ぼくたちと駐在さんの700日戦争 6章:第11話 私をデートにつれてって(1)

    第11話 私をデートにつれてって(1) さて。そんな話をしたつい翌日の放課後ことです。 おかげさまをもちまして、駐在さんの学校への「ちくり」もなく、修学旅行も安泰。 「ゆ、ゆき姉とデート~?」 「そ、そんなんじゃねーよ!ただ日曜日に2人で会おうか、って夕べゆき姉が・・」 「だから、2人で会うのをデートって言うんだよ」 「え?え?そうなのか?」 「コイツ知らねーんだよ。馴れてねぇから」耳打ちする久保くん。 「な、なんだと!馴れてないことないぞ!こないだだってミカと・・」 「いやいや・・・西条。ミカちゃんとのはデートって言わないぞ?それ”保育”に属するから」 孝昭くんは、悔しそう。 「くっそー!なんで西条ばっか!俺と夕子ちゃんでさえまだなのにっ!」 でも、 「いや。だから孝昭。それは一生ないから」 「っていうか、お前は一生のうちでデートそのものできるか心配したほうがいいぞ」 悔しがり方が間違っ

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