ビジネスメール上での敬語の使い方は、社会人経験と共に自信をつけて行かれる方が多いと思います。その一方で、どちらの表現を使うべきか曖昧なまま、あるいは何となくこの書き方に違和感を覚えたままで使っている表現も、皆さま、1つ2つ心覚えがあるのではと思います。今回はそのような「いつか、誰かに正しい使い方を聞いてみたかった!」という敬語の表現を取り上げて解説してまいります。 “くださる”か“いただく”か? 最初は、「くださる」と「いただく」の使い分けです。まず「くださる」は「くれる」の尊敬語です。 ○AさんがB社のサンプリング商品をくださいました。 この使い方には、皆さまも何ら疑問を抱く点はないと思います。さらに「くださる」は、行為者を立てるという一般の尊敬語の働きに加え、「その相手から恩恵が与えられる」という意味も併せて持ちます。 ○取引先の方が丁寧に指導して下さいました。 これは、「指導してくれ