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ブックマーク / molice.hatenadiary.org (4)

  • 日本クトゥルー神学の黎明 - 墨東ブログ

    ゲームシナリオのためのクトゥルー神話事典』にはH・P・ラヴクラフトとC・A・スミスの書簡に基づく、クトゥルー神話の神々の系図を掲載しました。青心社の『クトゥルー』シリーズにも掲載されていますが、従来訳では「悪鬼のヨガシュ」と書かれていたところを「〈屍鬼〉ヨガシュ」に改めるなど、翻訳自体は最新のものです。 この他にもう一点、リン・カーターの諸作品で示されている設定をソースに、独自に描き起こした神々の系図を掲載しています。カーターといえば、彼が1957年にファンジンに寄稿した「クトゥルー神話の神神」が日でも定番的資料として長年重宝されてきました。 しかしながら、彼はその後数十年にわたってクトゥルー神話設定の補完・整理・体系化を続けていて、70年代以降の作品に見られる諸々の設定は「神神」と全く違うものになっていたりします。 いくつか例をあげれば、〈ユゴスよりの菌類〉がハスターに従属していた

    日本クトゥルー神学の黎明 - 墨東ブログ
  • 2012年におけるクトゥルー神話ブームについての所感 - 墨東ブログ

    フリーペーパーR25のweb媒体である「web R25」さんに、「クトゥルフ神話ブーム」についてコメントを求められました。記事の方はこちらにあがっていますが、実際に回答した内容を見てみたいというリクエストがありましたので、転載してみます。(質問文については適宜いじりました) 質問1:「クトゥルフ神話」とは何か? クトゥルー神話とは、20世紀前半にアメリカで刊行されていた『ウィアード・テールズ』などのパルプ・マガジン(粗悪なパルプ紙を用いた安価な読み物雑誌)で活躍した作家、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトを中心とする一群の作家達が、自分達が創造した太古の神々や魔導書などの固有名詞を互いの作品で共有していくという楽屋落ち的なお遊びを通し、意図せずして作りあげた架空の神話体系です。 複数の作家が同じ世界観を共有する創作スタイルを「シェアード・ワールド」と呼びますが、クトゥルー神話の場合は必ず

    2012年におけるクトゥルー神話ブームについての所感 - 墨東ブログ
  • 2011-03-21

    [Twitterで連投したネタより転用] 2005年にケイオシアム社から刊行された『マレウス・モンストロルム(Malleus Monstrorum)』の書名は、おそらく15世紀の異端審問官によって書かれた『魔女に与える鉄槌(Malleus Maleficarum)』のパロディであろう。『怪物に与える鉄槌』。即ち、屠られるべき手配怪物百科というわけだ。 『マレウス・モンストロルム』は、CoC(クトゥルフ神話TRPG)のセッション上で使用することを前提とする、クリーチャーデータ集である。解説クリーチャー数は実に380種。H・G・ウェルズの火星人からジョン・ウィンダムのトリフィドまで、実に様々な怪物が、CoCの数値データと共に名前を連ねている。マニア心をたいそうくすぐるデータ集ではあるけれど、それなりの批判も寄せられている。 例えば、「ウェンディゴ」の項目に、このような記述がある。 「2体以上の

    2011-03-21
    turu_crane
    turu_crane 2011/03/25
    えっそうなの… >「この世はアザトースの見ている夢」だというWEB上などで時々見かける設定の初出が見つかっていない
  • [お仕事] 『ゲームシナリオのためのSF事典』(ソフトバンククリエイティブ) - 墨東ブログ

    まず最初に、質問させていただきます。SF って、何でしょう? 僕の考えでは、この設問について全ての人間を納得させうる回答は存在しません。 「サイエンス・フィクション」そのものが、「空想(フィクション)・科学(サイエン ス)」「科学(サイエンス)・小説(フィクション)」という二重の意味をもちます。 では、共通項「科学」に着目すれば良いかというと、決してそうではありません。 −−『ゲームシナリオのためのSF事典』まえがきより抜粋 ソフトバンククリエイティブでの久々のお仕事は、『ゲームシナリオのためのSF事典』です。山北篤さんの『ゲームシナリオのためのファンタジー事典』に続くシリーズ2冊目ということになりますね。 このシリーズは、コンシューマゲームのシナリオライター志望者のための手引書です。「事典」というよりも「アンチョコ集」に近いですね。 ガチなSF作品というよりも、SFに余り親しんでいない人

    [お仕事] 『ゲームシナリオのためのSF事典』(ソフトバンククリエイティブ) - 墨東ブログ
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