文部科学省が7月31日に公表した2023年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を見て「予想通りの結果が出てしまった」と暗澹たる気持ちになった。 新課程で学んだ中学3年生の英語(聞く・読む・書く)の平均正答率は46.1%。 単純に比較できないが、4年前(旧課程)よりも10.4%低下した。 特に「話すこと」の正答率はわずか12.4%で、前回(参考値)よりも18.4%も低下。 「書くこと」の正答率も24.1%にとどまった。 明らかなのは、問題を作成した文科省側が学校現場の実情をリアルに把握せず、主観的な願望で作成したこと。悲惨なインパール作戦(1944)のようだ。 こんな正答率では学力状況を正確に測れないし、改善策も見えてこない。 もし私が入試にこんな問題を出したら、責任問題になるだろう。 「教師の指導が悪いから」とは決して言うべきではない。問題は別のところにある。 都道府県別ランキ