友人から届いた突然のメールは、危険な海外旅行への招待状だった。アフリカ・ウガンダから覚醒剤約1・8キロ(末端価格1億4800万円相当)を密輸したとして8月、東京外大の女子学生が覚せい剤取締法違反(密輸)容疑で大阪府警や大阪税関に逮捕された。女子学生は、サンバサークルの仲間だった女から「ウガンダから荷物を持って帰るだけで、千ドルの報酬がもらえる」というメールでの誘いに乗り、覚醒剤の「運び屋」に変身。「中身が覚醒剤とは知らなかった。海外に行くから語学も必要で、それくらいの報酬はもらえると思った」と容疑を否認するが、捜査関係者は「そんなおいしい話があるはずがない」とあきれ顔だ。 ■不審な超短期滞在 「怪しい」 8月23日夕。関西国際空港の税関で、東京都武蔵野市の東京外大4年、渡部由香理被告(24)=同法違反と関税法違反の罪で起訴=のスーツケースを調べていた検査官の目が光った。 X線検査をす