超巨大ブラックホールは銀河進化と無関係か、工学院大学と愛媛大学などが例外発見 大学ジャーナルオンライン編集部 台湾中央研究院の鳥羽儀樹研究員、工学院大学の小麦真也准教授、愛媛大学の長尾透教授らを中心とする研究チームは、アルマ望遠鏡により観測した銀河から、一酸化炭素ガスの検出に成功。従来の説と異なり、この一酸化炭素ガスは超巨大ブラックホールを持つ銀河中心からの激しい電離ガス流の影響をほとんど受けていないことが明らかになった。 共進化に関して注目されるのは、銀河中心部からの強力な放射によって周囲のガスが電離されて吹き飛ばされる、ガス流という現象。星の材料となる分子ガスの圧縮による星形成活動の促進や、分子ガスの拡散による星形成活動の抑制に関係するとされる。 研究チームは、アルマ望遠鏡(注)を用いて、塵に覆われた銀河(WISE1029+0501)を観測。この銀河は超高速(1500m/s)で流れ出す