ムーミンってあなどれない 絵本や童話は、しばしば軽く見られがち。でも、読んでみたら、意外と奥が深くて驚いたという大人が多い。そして、この「ムーミン」もそんな童話のひとつ。 哲学者の冨原眞弓さんも、最初はムーミンについて偏見を持っていた(やさしく、わかりやすく、時としてくどいほど説明的だろう)。ところが、読み進むにつれて (前略)これは明るく楽しいだけの冒険物語ではない。架空のキャラクターにことよせて、実は現実世界に生きる等身大の人々の悩みや憧れについて語られているのではないか。(後略) [ ムーミン谷へようこそ ] より とわかったという。 (コプタ通信2006年10月号より 柿田友広) 我が家では2年近くかけて、全巻を読み聞かせました。正直なかなか大変でした(特に最後の2冊)。「ムーミンパパ海へいく」はあまりにも閉塞感が強くて、私自身が読み続ける勇気をなくしそうになったのですが、次男の「
翻訳家・小野寺百合子(c)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る 童話「ムーミン」の訳者は数奇な人生を送っていた!?――フィンランドの作家、トーベ・ヤンソンの名作として知られる「ムーミン・シリーズ」。これを日本に紹介したのが翻訳家・小野寺百合子(1998年没、享年92歳)だ。エレン・ケイの「児童の世紀」(富山房百科文庫)、バルブロ・リンドグレンの「マックスのくまちゃん」(佑学社)など、日本では数少ない北欧・スウェーデンの書籍を翻訳したことで知られる。 百合子がスウェーデンに携わったのは、夫・信(まこと)の赴任先・ストックホルムへの同行がきっかけだ。百合子の夫は、公使館に勤務するミリタリー・アタッシュ(軍人外交官)として、当時、北欧諸国では「欧州の日本スパイの親玉」と呼ばれた凄腕のスパイ、情報畑の陸軍軍人だった。その活動を妻として支えたのが百合子、その人である。 74年前の今日、1941年(昭
父ヴィクトル アートス・ヴィルタネン ヴィヴェカ・バンドレルへの愛 ムーミン以外のカラー図版も豊富。 ムーミンの生みの親、トーベ・ヤンソン 作者: トゥーラカルヤライネン,セルボ貴子,五十嵐淳 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2014/09/25 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 父ヴィクトル トーベにとって、芸術家として最も大きな存在であり、最初の手本になったのは、父ヴィクトルだった。幼いトーベは、芸術がいかに偉大で真剣なものかを父から学んだ。父と娘は互いに愛情と憎しみの入り交じった複雑な感情を抱いていたので、ときに衝突し、険悪なムードになることもあった。それでも、娘は父の望みどおりに芸術家の道を歩んだ。父は、娘のすべてを理解することはできないと感じながらも、彼女を誇りに思っていた。 (略) 才能豊かな彫刻家としてキャリアのスタートを切ったヴィクトル
@河出書房新社 長かったです、やっと今月になってAmazonさんなどで予約開始になっています。 いやもうTwitterでもこの話ばかりですみません。他に言えるものが無いってことかな・・・ぐはぁっ。 Amazonのリンクはこちらから。 (中見もできます) 河出さんのサイトはこちら。 ということで、カッコつけて言いますと書籍翻訳とか出版翻訳とかいうやつです。 実際は私なんてまったくかっこよくなくて地道な作業を泣きながらでしたが。 それでもまだ直したほうがよかったんじゃないかというところがどんどん思い出されてしょうがないという・・・ いやね、前の出版のときは2009年で靴家幸子さんにお声掛けいただいて4か月夜なべ睡眠時間平均3時間でやって、でもあんまり、すんごく売れた訳でなかったのですよ。(現在中古では400円ぐらいでお求めいただけるようです、ぐはっ2) 夫からもあんなに大変だったのに換算したら
「トーベ・ヤンソンの文章」 フィンランド語版での文: "Eräänä harmaana aamuna ensilumi laskeutui Muumilaaksoon. Se hipisi maahan hiljaa ja tiehensä, ja muutamassa tunnissa kaikki oli valkoisena." (Taikurin hattu 1948)『楽しいムーミン一家』の出だしである。 これはスウェーデン語の原文からフィンランド語に翻訳されたものだ。 (意訳:ある はいいろの朝のことです。はつゆきがムーミン谷をおおいました。雪はしずかにじめんやみちにかろくふれて、すうじかんごにはすべてがまっ白になっていました。) すばらしい作家は文章も同様にすばらしい、と言われている。ではトーベ・ヤンソンの文章はどうだろう。たとえば前述の『楽しいムーミン一家』はどのように翻訳
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