地球の大気圏がタマネギのようにくっきりと虹色に色分けされている。国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士がインド洋上空で5月25日に撮影し、6月14日に公開された。 上から順に、深い青色の層は上層大気で、地上から見た空が青いのはこの層の青さが原因だ。その下の薄い黄色の層は約50キロ上空までの成層圏で、実際には乾燥しており雲もほとんどできない。 オレンジ色に輝く層は対流圏で、地球上空にある水蒸気のほとんどすべてがこの層にある。画像右側の黒い筋のように対流圏の色にばらつきがあるのは、雲や浮遊する微小な粒子の影響だ。質量にして地球の大気の80%が上空6キロから20キロまでの対流圏に存在している。 そして、一番下に広がるのがインド洋である。 Photograph courtesy NASA Earth Observatory 地球の大気圏がタマネギのようにくっきりと虹色に色分けされている
![ISSから見た大気圏の層](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9998025e08ae3643d0bfc77bee63a8132eceeba2/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnatgeo.nikkeibp.co.jp%2Fnng%2Farticle%2Fnews%2F14%2F2797%2Fspace99-atmosphere-iss_21665_big.jpg)