未婚率の上昇は離婚率の低下につながっており、世界的にも離婚率は減少傾向にあるそう。なお離婚率ランキング1位はロシアで4.5%(2010年) 画像提供/AFLO 若者の「晩婚化」「非婚化」傾向が指摘されて久しい。2010年の国勢調査によると、男性未婚率は25~29歳が71.8%、30~34歳は47.3%。1980年はそれぞれ55.2%と21.5%であり、上昇ぶりがうかがえる。 こうした変化の背景を『結婚の社会学─未婚化・晩婚化はつづくのか─』などの著書を持つ中央大学の山田昌弘教授はこう語る。 「ひとつは20~30代の恋愛活動が低調になったこと。もうひとつは結婚に踏み切るだけの経済力を持つ若者が減っていることが挙げられます。経済力がないと独立できず、一人暮らしをしたくても親元で暮らさざるをえない。そうなると同棲や結婚が遠のくんです」 冒頭の調査によると、50歳時点で一度も結婚したことのな