久しぶりの銀座四丁目の王子ホールで「波多野睦美 キャバレー・ソングを歌う」を聴く。19:30開演。 ふだんは17世紀の音楽を歌っている波多野さんだが、近年は果敢に近現代歌曲をレパートリーに収めており、一昨年六月にはここ王子ホールでイギリス近代歌曲の夕を催したのは記憶に新しいとおり(感想は→ここ)。今回はガーシュウィン、クルト・ワイルを中心に、いわゆる「キャバレー・ソング(カバレット・ソング)」を唄う。 もともと定義付けの難しいジャンルなのだが、ここでは「ライヴスポット」の原型たる19世紀末~20世紀初頭のキャバレーを出自とする楽曲ではなく、広く20世紀を通じて演劇・ミュージカル・映画などから生まれ、独立して取り上げられるようになった歌たち、というような意味。曲目はこんなふうだ。 ジョージ・ガーシュウィン: バイ・シュトラウス ~『ザ・ショウ・イズ・オン』より サムワン・トゥ・ウォッチ・オー