小林は、そもそも事実でさえなかった呉淞桟橋襲撃事件を使って「便衣兵の脅威」を煽ったあと、こう力説する[1]。 よく「女子供の死体まであった」とかいう証言があるが 女子供が便衣兵なら殺されたって仕方がない 田中正明著『南京事件の総括』にも、こうある… 当時、中国の排日・抗日教育は徹底しており、 婦人や子供までが、夜間信号筒をあげて日本軍の所在を知らせたり、 老婆が買い物籠の中に手榴弾を秘匿して運搬したり、 百姓姿の便衣兵に夜襲されたり… このため日本軍は思わぬ犠牲を強いられた。 兵と兵が戦うという近代戦の常識が通用しない 戦争を始めてみたら女・子供も戦闘する所だった これじゃかわいそうだからとやめられるものでもない ベトコンと戦ったアメリカ兵の苦悩も同じだったかもしれない 兵は国民の義務を果たすために戦うしかない ゲリラは殺すしかない この小林の主張は、当時の日本軍の行動原理そのものである。